大関稀勢の里が要注意の豊ノ島にいいところなく
敗れた。立会いのあたりはなく、豊ノ島にあっさり
双差しをゆるしての敗退だった。しかし、もっと
大きな敗因がある。それは周辺からわきあがる横綱
昇進という声を意識して力を発揮できなかしたこと
である。
。
「2014年はどうなる 下がっている横綱昇進条件」の
中でも書いたが、横綱は力量が抜群でなければ
ならない。1850(昭和25)年横綱格下げ論が検討
された時、世論は反対した。その中に「横綱は
チャンピオンではない。チャンピオン同様の成績を
何度もあげて初めてなれるのだ」という声があった。
双葉山に傾倒し、相撲を見る規準を双葉山においた
小坂秀二氏は「横綱昇進は最低でもときの最強者で
あること」と進言していた。
稀勢の里が横綱にふさわしい力士になるのは時間が
必要である。今後の稀勢の里はどうするべきか。まず、
今場所に限らず常に優勝を争いをすること、これを
目標にする。その上で自分の相撲を取ること,
みがくことを稽古から心がけていただきたい。