年別アーカイブ:2020年

横綱の対大関戦の成績3

2020/6/12  

常ノ花は大関8場所勤めた後横綱に昇進した。 大正13年夏場所が横綱初陣である。昭和2年 の東西合併にともなって昭和2年から昭和 7年まで年4場所となった。それだけに、 大関との対戦数は増加した。それで ...

20歳以下の新入幕力士10

2020/6/11  

■小錦 昭和59年七月場所、20歳で入幕。黒船来航と 戦風を起こしたのは翌場所であった。圧倒的 パワーで2横綱、1大関から勝利。最後に 大関琴風が止めた。12勝3敗の好成績を残 した。一方13勝2敗で ...

横綱の対大関戦の成績2

2020/6/10  

太刀山は、大関4場所を経て横綱になった。 明治44年夏場所横綱として登場。大関と対戦 したのは3人しかいない。同じ方屋同士は 対戦しないため、どうしても大関との対戦は 限定される傾向がある。1人目は駒 ...

北玉時代10

2020/6/9  

昭和46年九月場所が終了して、今度こそ手術 のはずが、そうはいかなかった。一門の大先 輩大鵬の引退相撲が10月2日に控えていた。 大鵬最後の土俵入りの太刀持ちを務めなけれ ばならなかった。結局玉の海が ...

20歳以下の新入幕力士9

2020/6/8  

■北天佑 足腰、均整の取れた体、持っている素材は 素晴らしく、新弟子のころから将来の大関・ 横綱候補であった。昭和55年十一月場所に 20歳で新入幕を果した。16場所関脇以下に いながら、優勝1回、殊 ...

横綱の対大関戦の成績1

2020/6/7  

横綱は大関の次の地位ではない。特別な地位 であり、大関とは差がある、という見方が ある。それでは実際横綱の対大関戦の成績は どうなのか。横綱といってもピンからきり までいるし、横綱を目指す勢いのある大 ...

北玉時代9

2020/6/6  

昭和46年七月場所、玉の海は全勝優勝、北の 富士は8勝7敗に終わった。玉の海の相撲は 安定して来た。右四つの型と腰で取る相撲は 取りこぼすことは、ほとんどなかった。同時 期のライバル北の富士は不安定さ ...

20歳以下の新入幕力士8

2020/6/5  

■若三杉 のちの2代目若乃花。甘いマスク、柔らかい 足腰、颯爽たる取口で素材は抜群だった。 人気も急上昇。どこまで実績を築くか、期待 は大きかった。昭和48年十一月、20歳で入幕。 元安芸ノ海は北の富 ...

北玉時代8

2020/6/4  

昭和46年五月場所が5月9日から始まった。 初日大鵬は積極的に栃富士を攻めていったが、 尻からくずれるもろさを露呈した。早くも 1敗。その栃富士は2日目から11連敗という さんざんな成績だった。NHK ...

20歳以下の新入幕力士7

2020/6/3  

■錦洋 黒姫山と同様昭和44年七月場所新入幕。19歳 であった。大受、吉王山と同期で期待のホー プであった。入幕5場所目に技能賞を受賞。 翌場所大鵬から金星を獲得している。昭和 47年4月、井筒部屋の ...

北玉時代7

2020/6/2  

明けて昭和46年一月場所が1月10日から始ま った。蔵前国技館はこの場所から暖房設備が 完備となった。入場料は 一月場所から値上げ となった。一人分の料金は以下である。 特別席2千円→3千円 特い 千 ...

20歳以下の新入幕力士6

2020/6/1  

■長谷川 長谷川が入幕したのは、部屋別総あたり制が 始まった昭和40年一月場所であった。20歳の ときである。長谷川は本名である。「琴」の 字はつかないが、佐渡ヶ嶽(元初代琴錦) 部屋の力士である。大 ...

北玉時代6

2020/5/31  

長い夏巡業を終えて昭和45年九月場所が始ま った。北の富士、玉の海、大鵬の3横綱は そろって出場。先場所7枚目で11勝4敗の 貴ノ花が初めて小結に上がってきた。20歳の 若武者は初代若乃花の実弟という ...

20歳以下の新入幕力士5

2020/5/30  

■信夫竜(海乃山) 信夫竜は入幕時の名前で海乃山のほうがよく 知られている。その海乃山にしても海力山 (かいりきざん)で届けたら番付が海乃山に なっていたという。それなら海乃山でいいや ということで、 ...

北玉時代5

2020/5/29  

昭和45年五月場所、横綱2場所目の北の富士 は好調だった。12日目まで全勝。玉の海は 1敗。大鵬はすでに3敗で優勝戦線から1歩 後退していた。13日目から横綱リーグ戦に 突入していった。13日目北の富 ...

20歳以下の新入幕力士4

2020/5/28  

■富樫 のちの横綱柏戸である。若秩父と同じ昭和 33年9月場所19歳で入幕した。新入幕大鵬の 連勝止め役に抜擢されるが、8場所入幕が 早かった。大関になったのが21歳、横綱に なったのが、23歳であっ ...

北玉時代4

2020/5/27  

玉乃島は横綱になるにあたり、玉の海の四股 名を希望した。玉ノ海は玉錦の弟子であり、 NHK相撲界説者の四股名であった。また、 師匠である片男波が現役時代玉乃海を名のっ ていた四股名でもある。当時の相撲 ...

20歳以下の新入幕力士3

2020/5/26  

昭和戦後をみていこう。 ■千代ノ山 戦後の大相撲の復興は千代ノ山にかかって いた。その期待にそうように昭和20年秋場所、 19歳で新入幕を果した。新入幕の場所いき なり10戦全勝した。強烈な存在感を示 ...

北玉時代 番外

2020/5/25  

昭和45年一月場所後北の富士と玉乃島は同日 横綱に昇進した。よく同時昇進という表現を 使用するが、1つの組織が2つの件を物理的 に◆時□分■秒まで狂いなく決定できるだろ うか。大関で連続優勝した北の富 ...

20歳以下の新入幕力士2

2020/5/24  

引き続き昭和戦前をみていこう。 ■双葉山 双葉山の場合、春秋園事件による力士大量 離脱が影響している。本来なら十両6枚目で あるはずが、幕内40人中29人が脱退したの だから、番付を編成し直してもいか ...

北玉時代3

2020/5/23  

昭和44年十一月場所は1横綱、4大関でスタ ートした。横綱大鵬は6勝3敗から休場。 8日目関脇前の山戦で左ひざを痛めてしまっ た。この場所は大関北の富士の独走となった。 「清國一人に甘い蜜を吸わしてな ...

小兵列伝4 栃ノ海

2020/5/22  

大鵬・柏戸の大型力士に割ってはいったのが 春日野(元栃錦)部屋の小兵栃ノ海である。 前名は本名の花田で取っており、青森出身で ある。それだけに初代若乃花との親戚関係は、 と思われたが、それはなかった。 ...

20歳以下の新入幕力士1

2020/5/21  

ホープ中のホープ琴勝峰が三月場所十両優勝 を決めて入幕を果した。20歳という若さで ある。前途洋洋、どこまでのぼりつめるか、 期待は大きい。20歳以下で入幕した力士は 琴勝峰だけではない。どんな力士が ...

北玉時代2

2020/5/20  

昭和44年九月場所、横綱は大鵬一人、大関は 先場所優勝した清國が東正大関で、琴櫻、 北の富士、玉乃島と続いた。大関ではこれ まで琴櫻が2回、あとは1回優勝があるだけ であった。九月場所は7日目までに大 ...

新大関3場所の通信簿6

2020/5/19  

<新入幕朝乃山> 琴欧洲が大関になったとき2つの思いがあっ た。時代を築くか、朝青龍の引き立て役で 終わるか。新大関3場所の成績で答は出て しまった。逸材はすばらしかった。それだけ に優勝回数、横綱に ...

北玉時代1

2020/5/18  

北玉時代、北はNHK解説者の北の富士さん である。玉は悲劇の横綱玉の海である。同日 に横綱になった2人は、ともに中型の横綱。 北の富士は左四つ速攻で取るタイプ、玉の海 は右四つの型、腰で取る相撲。大型 ...

2020年5月相撲部屋事情

2020/5/17  

五月場所の番付が発表されて久しい。三月 場所は就職場所といわれ、多くの新弟子が 入ってきた。五月場所の番付に掲載された 力士数は幕内42人、十両28人幕下以下が625 人である。この中には引退した豊ノ ...

新大関3場所の通信簿5

2020/5/16  

<新十両の朝乃山> 千代大海は関脇のとき13勝2敗で優勝して 大関に昇進した。それも横綱3代目若乃花 相手に千秋楽、本割、優勝決定戦を制しての 逆転優勝だった。それが大関になったとたん 勢いが失われた ...

横綱の現役死亡

2020/5/15  

力士の現役死亡は勝武士だけではない。特に 横綱は興行上影響が大きい。横綱現役死亡は 3例ある。ただし、丸山は解釈による横綱で あって、確実性が乏しいため、ここでは取り あげない。なお、丸山は疫病にかか ...

悲劇に包まれた相撲界

2020/5/14  

衝撃のニュースが飛び込んできた。新型コロ ナウイルスで入院していた現役力士が13日 午前0時半に亡くなられたのである。死因は 新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全 であった。その力士は勝武士で、2 ...

新大関3場所の通信簿4

2020/5/13  

<2017年1月 幕下優勝した石橋(朝乃山)> 時代は昭和から平成へ移ろうとしていた。 大関の代では霧島が平成誕生の大関であり、 横綱では旭富士が平成誕生の横綱である。 琴風のモットーは「与えられた立 ...

横綱の連続優勝なし場所数7

2020/5/12  

朝青龍が横綱に昇進したとき、横綱は武蔵丸 一人であった。武蔵丸は休場がちで5場所 一緒だったが、実質は朝青龍の一人横綱で あった。朝青龍は白鵬が横綱に昇進する2007 年五月場所まで実質26場所一人横 ...

新大関3場所の通信簿3

2020/5/11  

<2016年9月 右 幕下時代の石橋(朝乃山)対戦相手高立> 昭和40年一月場所より部屋別総あたり制が 始まった。これは現在まで続いている。大鵬 対玉乃島、栃ノ海対佐田の山戦などが実現 している。初日 ...

新大関3場所の通信簿2

2020/5/10  

<三段目付出し時代の石橋(朝乃山)> ここからが15日制定着以降なので、比較しや すくなる。特に大関昇進前3場所と昇進後 どう変わったかが明確になる。特に最高位 大関の場合、「大関の法則」によって下降 ...

新大関3場所の通信簿1

2020/5/9  

新大関朝乃山の初陣は五月場所の中止で先送 りになった。新大関ともなると通常はひいき 筋にひっぱりまわされることがあるが、新型 コロナウイルスの影響でそれはなさそうで ある。心配は稽古である。出稽古、申 ...

横綱の連続優勝なし場所数6

2020/5/8  

曙は横綱不在のとき誕生した横綱である。 外国人初であった。大関小錦のとき、外国人 横綱はいらない、という文が発表されたこと があった。それをめぐって外国人差別だと 騒動がおきた時代であった。そういうク ...

幕内復帰照ノ富士の予想対戦相手を検証

2020/5/7  

照ノ富士が2018年一月場所以来の幕内復帰を 果した。幕内の最後は4場所連続途中休場で あっという間に十両落ちした。元大関は十両 で取ることはほとんどなく、引退するケース が多かった。照ノ富士は26歳 ...

名古屋本場所あれこれ

2020/5/6  

今年の七月場所は東京開催に決定した。近隣 地方の方、熱心な遠征相撲ファンにとっては 誠に残念な決定となってしまった。昭和33年 から正式に始まった名古屋本場所は、歴史的 に一番新しい本場所と紹介したメ ...

大相撲中止・無観客開催の波紋

2020/5/5  

五月場所の中止が公益財団法人日本相撲協会 から正式に発表された。新たなお知らせと して七月場所は無観客開催を目指すこと。 また、東京開催に踏み切った理由は、大集団 の移動、移住による地元への配慮からで ...

中止に追い込まれた五月場所

2020/5/4  

五月場所の中止が決定的になった。新型コロ ナウイルスの猛威は収束する気配がなく、 非常事態宣言が5月31日まで延期されること になった。プロ野球、Jリーグは開幕できる 状態ではない。インターハイは中止 ...

白鵬の対戦50回以上

2020/5/3  

無観客開催となった三月場所千秋楽、優勝を かけた相星決戦の白鵬対鶴竜戦は、本割50回 対戦となった。50回対戦するということは、 最短でも8年2場所かかる。両力士が、力士 生命が長く、地位が近くないと ...

歴史的瞬間!連勝ストップ7

2020/5/2  

■白鵬 白鵬が横綱になっての初陣は2007年七月場所 であった。このとき先輩横綱に朝青龍がいた。 すでに20回優勝していた。この後2年4場所、 白鵬と朝青龍を中心とする優勝争いが続いた。 白鵬が優った ...

豊ノ島の相撲人生4

2020/5/1  

アキレス腱切断によって、幕内、十両と2場 所連続全休となって番付は一気に幕下まで 落ちた。先人でアキレス腱切断を経験した 龍虎は土俵上でのケガだった。その場所途中 休場したあと幕内、十両、幕下と3場所 ...

比較!5年前と現在の番付

2020/4/30  

<2015年五月場所番付> 5年後の番付を予想することは容易ではない。 予測を超えることも多々あり、判断は困難を を増す。そこで5年前、つまり2015年五月 場所の番付と現在の番付を比較してみること ...

横綱の連続優勝なし場所数5

2020/4/29  

ウルフ千代の富士は若いころ脱臼癖があった。 それを克服しない限り将来はなかった。彼は 筋肉の鎧をつけて克服した。相撲は投げ中心 から前褌をひいて出る相撲に変えた。短期間 でめきめき強くなった。1年間で ...

琴勝峰の出世街道

2020/4/28  

若手期待のホープ琴勝峰が入幕を果した。 わくわく感は半端ではない。3月26日「次の 大関は誰」でこう記した。短期間のうちに 大関が誕生することは考えにくいのが現代 大相撲である。琴勝峰は弱冠20歳であ ...

2020年五月場所番付を読み解く

2020/4/27  

五月場所の番付が発表された。異例なのは 初日予定が5月24日ということである。番付 は場所を盛り上げる意味があり、あまりにも 前倒し過ぎる。もっとも本当に開催できる のかという不安定要素をともなってい ...

避けたい!大相撲を危険にさらすこと

2020/4/26  

4月10日、幕下以下の力士一人がPCR検査 の結果、新型コロナウイルスで陽性反応が でた。当初は一人だけか、という意識があっ たことは否めない。ところがそれから約半月 後、仰天するようなニュースがとび ...

豊ノ島の相撲人生3

2020/4/25  

2010年七月場所の出場停止で、豊ノ島は一気 に十両に落ちた。十両落ちは3度目になった。 だが、十両では実力が違った。豊ノ島は14勝 1敗で優勝した。1場所で幕内に復帰した。 迎えた十一月場所、注目は ...

横綱の連続優勝なし場所数4

2020/4/24  

燃える要素があると強いのが北の富士であっ た。初優勝は元千代の山の九重が出羽海部屋 から破門独立した直後という劇的な優勝で あった。2度目は清國の新大関優勝に刺激 されて、一気に横綱を決めたときであっ ...

歴史的瞬間!連勝ストップ6

2020/4/23  

■千代の富士 千代の富士の連勝記録は横綱34場所目から 始まった。32歳から33歳にかけてである。 年6場所時代の横綱では、かなり異例である。 大鵬も北の湖もこの年齢になる前に引退して いる。千代の富 ...

横綱の連続優勝なし場所数3

2020/4/22  

あの体では三役になれないといわれた栃錦が、 大関で連続優勝して横綱にまで昇進した。 大関になるまでは、左右の変化、多彩な技の 相撲だった。大関後半から寄り、押しを中心 とする相撲に変わってきていた。横 ...

豊ノ島の相撲人生2

2020/4/21  

2007年一月場所、豊ノ島は前頭9枚目で12勝 3敗の好成績で敢闘賞、技能賞を受賞した。 初の三賞がダブル受賞となった。12勝のなか で、今も現役の力士は鶴竜一人となっている。 13年前以上のことにな ...

横綱の連続優勝なし場所数2

2020/4/20  

羽黒山は双葉山の弟弟子で、双葉山が現役の ときは、かげに隠れたところがあった。だが、 戦後4連覇するなど強豪力士であった。筋肉 が、たくましく、仁王のような体形であった。 昭和23年の巡業中にアキレス ...

新大関の年齢番付

2020/4/19  

新大関の誕生。それは新しい力の躍動、新し い英雄の出現である。朝乃山は26歳で大関に なった。これまで同じ学生出身の輪島、豊山 (前名内田)の年齢と比較してきた。新大関 のなかの位置づけはどうなのか。 ...

豊ノ島の相撲人生1

2020/4/18  

豊ノ島が引退した。昨年の七月場所幕内から 5場所連続負け越しで、最後は幕下だった。 36歳になっていた。6月末には37歳になる。 ここから十両復帰を目指すのは、限界であっ た。豊ノ島の決断を尊重したい ...

横綱の連続優勝なし場所数1

2020/4/17  

3場所連続休場、負けた相撲に不安を感じ させた横綱鶴竜は、三月場所を12勝3敗で のりきった。鶴竜といえば、もう一つ気に なる点がかつてあった。それは新横綱の場所 から8場所連続優勝なしでやきもくさせ ...

小兵列伝3 初代若乃花

2020/4/16  

若乃花は入幕時77キロ、新小結で83キロ、 新大関で94キロ、最高でも107キロであった。 それでいて、150キロ級の照國、東富士、 鏡里、吉葉山、三根山、大内山、松登を相手 にしてきた。小さくても頭 ...

1年を経過した炎鵬

2020/4/15  

昨年五月場所入幕した小兵炎鵬は三月場所で 1年経過した。体重は100キロ未満で重量級 力士と対戦するのだから、注目は最大級で ある。それでなんとか健闘するのである。 人気がでて当然である。いつの時代も ...

四股名あれこれ ~の山

2020/4/14  

朝乃山が大関に昇進したことで、四股名にも 強さが感じられるようになってきた。四股名 の響は結局その力士次第である。四股名と いえば~山が多いようなイメージがあるが、 朝乃山のように~の山となるとぐっと ...

横綱の連続12勝以上3

2020/4/13  

曙は若貴と同期だが、横綱は先駆けて昇進 した。曙の爆発力、破壊力は若貴にないモノ であった。曙の連続12勝以上は引退2場所前 に記録した5場所連続が最高である。優勝は 2回。そのせいか、曙の引退は体力 ...

小兵列伝2 栃錦

2020/4/12  

栃錦は後年こそ130キロで寄り、押しを中心 とする相撲を取ったが、入幕したときは75キ ロあるかないかであった。栃錦が入幕した のは昭和22年夏場所である。奇しくも鏡里と 岩平(のちの吉葉山)が新入幕 ...

プロとして不成立に繋がる読めない興行

2020/4/11  

新型コロナウイルスほど全世界を病の恐怖と 経済衰退といつおさまるのかわからない将来 不安へとかりたてるものはない。大相撲とて 例外ではない。幕下以下の力士が陽性と判明 するとスポーツ新聞の見出しは五月 ...

史上最悪の困難に陥った大相撲

2020/4/10  

新型コロナウイルスはますます拡大している。 東京都周辺をはじめ、大阪、兵庫、福岡では 緊急非常事態宣言が発令する事態になった。 感染は各スポーツ選手に及び開幕のめどが たたない状況に追い込まれている。 ...

歴史的瞬間!連勝ストップ5

2020/4/9  

■大鵬 大鵬の連勝は2度とも34連勝で終わっていた。 大鵬が24歳、26歳のときである。双葉山の 69連勝はるかに遠い数字であった。大鵬を もってしても連勝は容易なことではなかった。 それどころか、大 ...

横綱の連続12勝以上2

2020/4/8  

輪島が横綱2場所目から27連勝したときは、 敵なしの強さがあった。だが、27連勝目の 貴ノ花戦で指の間を裂傷したことで勢いは 衰えた。このときは4場所連続12勝以上を 達成している。優勝は3回である。 ...

横綱の連続12勝以上1

2020/4/7  

横綱は常に優勝を争い、最低でも12勝をあげ なくては務まらない。それでは横綱は、連続 12勝以上は何場所あるのだろうか。連続に 限って調査してみた。15日制の横綱は千代の 山以降だが、東富士が横綱2場 ...

歴史的瞬間!連勝ストップ4

2020/4/6  

■双葉山3 昭和13年夏場所、先場所小結だった前田山が 関脇をこえ、大関に昇進した。武蔵山が横綱 として最初で最後の皆勤となった。双葉山は 最高峰の東の正横綱となった。この場所も 双葉山は連戦連勝。安 ...

大相撲の屋台骨をゆるがすウイルス

2020/4/5  

大相撲の五月場所、七月場所が2週間延期に なった。しかし、これが決定ではなく、便宜 的処置であるのは明らかである。新型コロナ ウイルスは3月より拡大する一方である。 肺にいたればかなり危険なようである ...

歴史的瞬間!連勝ストップ3

2020/4/4  

■双葉山2 新大関として迎えた昭和12年春場所は、空前 の人気で迎えた。初日、開場が午前0時半。 ほかの日でも開場午前3時、7時には満員 札止めがあったほどである。3横綱3大関 の顔ぶれに加えて新大関 ...

歴史的瞬間!連勝ストップ2

2020/4/3  

■双葉山1 双葉山といえば、69連勝が最も有名である。 双葉山が69連勝を達成したのは、昭和14年 1月14日である。それから81年以上経つが、 いまだ破られていない。大相撲史上最高の 連勝記録として ...

大関昇進2場所前の1ケタ勝利

2020/4/2  

3月26日「次の大関は誰」というテーマで 次のように記した。一月場所13勝した正代は 三月場所8勝に終わった。勝ち越しはりっぱ だが、連続2ケタの持続性はなかった。いか にも正代の大関はなくなったよう ...

小兵列伝1

2020/4/1  

三月場所、炎鵬は研究され、苦戦の連続だっ た。一月場所は遠藤、豪栄道、朝乃山、高安、 阿炎から勝利した。だが、三月場所では引退 した豪栄道、途中休場した高安、対戦がなか った阿炎を別にすると初対戦の横 ...

歴史的瞬間!連勝ストップ1

2020/3/31  

連勝。それは強いだけではできない。選ばれ し者だけがなしうる金字塔である。双葉山は いつまで勝ち続けるのか。双葉山は100連勝 を目指しているのでは。双葉山を倒すのは 誰だ。いつの時代にもこういう声は ...

朝乃山 横綱の可能性を探る

2020/3/30  

朝乃山が大関に昇進した。こういう勢いが あるときは、次は横綱という声がでてきても 不思議ではない。これは豪栄道が大関に昇進 したときにも聞かれた。「次は横綱だ」と。 しかし、豪栄道は1ケタ勝利が多く、 ...

蒼国来の空白期

2020/3/29  

<最後の一番 対戦相手は千代翔馬(右)> 東幕下筆頭を最後に蒼国来が引退した。部屋 の荒汐(元大豊)親方の定年に伴い、部屋を 継いで新師匠となった。中国モンゴル自治区 出身では初の親方である。前相撲は ...

幕下のホープ2

2020/3/28  

三月場所の番付に基づき、次の基準で選んだ 幕下のホープを引き続きみていこう。 1.年齢が若い  幕下30枚目までは23歳以下 それ以下は22歳までとした 年齢は3月6日現在とした 2.幕下での成績(三 ...

貴景勝失速!復活はあるのか

2020/3/27  

三月場所は休場がちの白鵬・鶴竜が皆勤した。 白鵬は優勝。鶴竜も12勝をあげ、横綱の面目 を保った。これはよかったのだが、一人大関 の貴景勝が7勝8敗と負け越してしまった。 それも白鵬戦がなくての成績で ...

次の大関は誰

2020/3/26  

大関候補の朝乃山が大関に昇進した。その 結果、大関候補はいなくなった。一月場所 13勝した正代は三月場所8勝に終わった。 勝ち越しはりっぱだが、連続2ケタの持続 性はなかった。実力者御嶽海は碧山、隆の ...

新大関朝乃山論

2020/3/25  

今の幕内で大関を目指せる力士は朝乃山しか いなかった。その朝乃山の大関が番付編成 会議及び臨時理事会で正式に決定した。大関 朝乃山の誕生である。伝達式では「大関の名 に恥じぬよう、相撲を愛し、力士とし ...

大関昇進の成績

2020/3/24  

朝乃山の大関昇進が確定的である。11勝- 10勝-11勝と3場所32勝である。最近は3場 所を検討することが当たり前になっている。 だが、年6場所の現在、3場所では勢いだけ であがってしまうことがある ...

2020年三月場所総評

2020/3/23  

★無観客開催について 途中まで、検温、消毒、マスクなどの協力で 通常開催する雰囲気だった。だが、新型コロ ナウイルスの拡大防止のため、他のスポーツ が中止・延期・無観客試合へという流れが でき、通常開 ...

■春千秋楽 白鵬の運命か!三度寂しい表彰

2020/3/22  

7勝7敗の大関貴景勝対大関昇進へ11勝して おきたい朝乃山。ある意味優勝争いより注目 を集める一番である。11勝で大関決定という わけではないが、10勝では弱い、という見解 が支配的である。また、朝乃 ...

■春14日目 微妙な流れになった朝乃山の大関昇進

2020/3/21  

御嶽海対隆の勝の3敗同士の対戦がおこなわ れた。相撲は隆の勝に圧倒され、御嶽海は あっさり土俵を割った。隆の勝がいい相撲を 取ったといえばそれまでだが、御嶽海の後手 にまわったときの脆さ、あっけなさが ...

■春13日目 大一番!白鵬が速攻で朝乃山に完勝

2020/3/20  

前日、実力者御嶽海を寄せつけなかった1敗 碧山。この日は3敗隆の勝と対戦した。相撲 は前日からは想像もできない引きに出て自滅 し、2敗に後退した。それにしてもこの手の 取組は本来9日目までに済ませてお ...

■春12日目 歯車がくるった白鵬の相撲

2020/3/19  

優勝を争う力士同士が対戦する二番。まず、 1敗の碧山と2敗御嶽海が対戦した。通常 なら優勝2回、17場所連続関脇・小結在位の 実績をもつ御嶽海のほうが実力は上である。 だが、その御嶽海でも碧山の勢いを ...

■春11日目 平幕優勝戦線を分析

2020/3/18  

前日不覚をとった白鵬は、目の覚めるような 速攻で北勝富士を一気に押し出した。白鵬 快心の勝利であった。2敗鶴竜は関脇正代を 問題にしなかった。ここにきて鶴竜も調子を あげてきた。また、朝乃山、御嶽海も ...

■春10日目 白鵬まさかの敗北で、優勝戦線に変化

2020/3/17  

取組的には谷間の日である。幕内中位以下 ではなぜか1敗同士の隆の勝対碧山戦さえ ない。白鵬対阿武咲も期待できる取組では なかった。阿武咲といえば横綱戦は2018年 一月場所の白鵬戦以来である。それくら ...

■春9日目 受難の一人大関

2020/3/16  

大関を 目指す朝乃山、両横綱が順調に白星を 重ねるなか、貴景勝がどうもピリっとしない。 豊山を攻め切れず、逆襲にあうとこらえきれ ずに土俵を割った。これで5勝4敗である。 10勝どころか勝ち越しさえ危 ...

■春8日目 無観客開催場所の行方

2020/3/15  

1敗で大関を目指す朝乃山がまさかの豊山に 負けた。前日苦手の遠藤に勝っておきながら 今日の敗戦である。豊山は徹底的に突っ張っ て離れて戦った。朝乃山後退のなか、豊山の 左が入ってすくい投げで決めた。豊 ...

■春7日目 御嶽海、晩年白鵬を脅かせず

2020/3/14  

全勝同士の対戦、白鵬対御嶽海はあっけない 展開となった。御嶽海が立ち合いあたり勝っ て白鵬を後退させれば面白い展開になると 思ったが、そうはいかなかった。白鵬のほう が上手だった。白鵬左張り差しから右 ...

■春6日目 明暗を分けた朝乃山対御嶽海の一戦

2020/3/13  

6日目全勝同士の激突があった。大関を目指 す朝乃山と2回優勝しながら大関に直結でき ない御嶽海である。朝乃山はここまで小結 1人、あとは平幕である。一方御嶽海は大関 1人、関脇1人、平幕3人である。今 ...

■春5日目 注目の三番を分析

2020/3/12  

5日目から剣翔と高安が休場した。友風を 含め、早くも関取3人目である。ここ1年間 の関取休場数は以下である。 三月場所 2人 五月場所 5人 七月場所 7人 九月場所 8人 十一初場所9人 一月場所  ...

■春4日目 大関昇進へ朝乃山強し

2020/3/11  

朝乃山が強さを発揮した。パワーの突き押し 相撲の北勝富士に一歩も下がることなく踏み 込んで、右差し。上手は引いていなかったが、 北勝富士は攻め手がない。朝乃山、豪快に すくい投げで北勝富士を転がした。 ...

■春3日目 波乱なしでもつきまとう不安

2020/3/10  

両横綱はそろって白星で3日目を終えた。 鶴竜は比較的脅かす要素が少ない隠岐の海 相手に危なげなく完勝。白鵬は元大関高安が 対戦相手だった。高安は下降線をたどって いて白鵬を追い込む力はないと思っていた ...

■春2日目 先が案じられる2つの敗戦

2020/3/9  

無観客開催2日目、貴景勝が対戦成績6勝 1敗と比較的取り易いと思われた隠岐の海に 敗退した。それもまわしをとられてである。 貴景勝は四つで勝てる決め手はない。隠岐の 海が立ち合い左差し、腕を返す。右上 ...

■春初日 白鵬・鶴竜、静けさのなかの白星

2020/3/8  

静けさと無味乾燥な光景のなかで大相撲が スタートした。幟はなく、裏口からの入場。 放送的には音を強調していたが、音に耳を 傾ける気にはなれなかった。盛り上がりの ない大相撲はやはり寂しすぎた。 初日は ...

2020年3月 横綱・大関に挑む12人のサムライ

2020/3/7  

横綱・大関に挑むといっても3人に減少した。 1年前は5人いて全員皆勤したので、対戦 圏内の上位力士は貴景勝以外勝ち越せなかっ た現実があった。時は流れ、今や白鵬、鶴竜 の両横綱は皆勤できるかどうか、ま ...

幕下のホープ1

2020/3/6  

力士は入門したとき十両を目指す。そのため にはまず幕下にいる必要性がでてくる。そん な幕下で期待できる力士は誰か。以前は専門 誌で座談会形式によってマスコミが語って いたことがあった。抜群のホープがい ...

朝乃山の15日間を推測する2

2020/3/5  

東の対戦力士をみていこう。 朝乃山0(××●×●×)2白鵬 右の相四つだが、がっぷり四つを避けたい のが白鵬である。それだけ朝乃山が力をつけ てきたといえる。昨年の十一月場所は白鵬が 左ざしから右もは ...

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