玉正鳳ほど師匠が代わった力士はいない。それは入門から始まった。
平成23年6月に来日し、元高望山の高島部屋に入門した。だが、高
島部屋は弟子ゼロで閉鎖が決まっていた。7月の新弟子検査は元春
日富士の春日山部屋所属力士として受けた。
ビザの関係上前相撲は九月場所、序ノ口は十一月場所だった。高春
日の四股名で土俵に上がり、そこで6勝1敗の好成績をあげた。
平成24年は序二段から三段目に番付をあげ、24勝18敗の成績を残し
た。この年、元春日富士が理事になり、それに専念するため部屋を
譲った。譲った相手は追手風(元大翔山)部屋出身の濱錦であった。
そのため、濱錦は引退した。2月末のことであった。
平成25年は三段目から幕下へ上がったが、21勝21敗であった。明生
と三段目、幕下で対戦し、1勝1敗だった。幕下と三段目を行き来
する時期が続いた。平成26年は18勝24敗と負け越した。この年三段
目で濱口(志摩ノ海)と、幕下で大翔鵬と対戦し敗れている。
平成27年は24勝18敗と持ち直した。三段目で中園(島津海)と対戦
して勝利している。平成28年は師匠が代わる事態が意外なカタチで
起きた。元濱錦の春日山が師匠を降りざるを得ない状態に追い込ま
れた。
(この項目続く)