星の整理をしておこう1敗は上位では琴櫻、豊昇龍の2大関である。
ともに8日目は今場所大関初挑戦の美ノ海、欧勝馬をまったく問題
にしなかった。実力差がありすぎた。日曜にしてはわくわく感の取
組が少なかった。
琴櫻はしぶとい美ノ海を上手捻りでしとめた。豊昇龍は連続上手投
げで欧勝馬を退けた。久々に大関が優勝争いのトップに立っている。
だが、後半は星の潰し合いになる。これまでの大関実績から琴櫻・
豊昇龍はこのままいく保証はない。
ほかに1敗は隆の勝と入幕2場所目の阿武剋である。当然ながら、
まだ両力士とも上位戦はない。まだ勝ち越してさえいないから無理
もない。隆の勝はこれまで上位での実績があり、油断はできない。
優勝決定戦にこまを進めたことさえある。
上位2敗は大の里である。先場所の優勝力士である。早すぎるが勢
いがある。気になるのは先場所負けた相手に再び負けている点であ
る。阿炎と若隆景である。これが気になってどうも優勝候補にあげ
にくい。
ほかに上位2敗に阿炎がいる。阿炎は初優勝の表彰状を師匠の元寺
尾のお棺に入れたという。もう一度優勝すればいい、という話であ
る。現時点で2敗だが、これ以上は負けられない状態ということで
ある。
優勝争いは結局3大関中心で展開するのでは。カギはまず取りこぼ
しを少なくすること。次に優勝を争う力士同士の対戦を制すること
である。現時点では琴櫻に期待したい。