来たる十一月場所大関は3人になる。大の里、琴櫻、豊昇龍である。
この3人を実力順に並べるとどうなるか。直近の3場所は以下の成
績である。
大の里 34勝11敗
琴櫻 29勝16敗
豊昇龍 27勝16敗2休
誰がみても大の里が大関ナンバー1であろう。
ところが予想番付は以下である。
琴櫻 大関 豊昇龍
大2 大の里
これを合理的に説明することは不可能である。慣例というが、そう
は言いきれない。以下の例をみていただきたい。
◆昭和49年一月場所
貴ノ花9勝6敗 大関 大受9勝6敗
大麒麟9勝6敗 張大
北の湖14勝1敗関脇
翌場所
北の湖 大関 貴ノ花
大受 張大 大麒麟
◆昭和50年十一月場所
貴ノ花8勝7敗 大関 魁傑6勝9敗
三重ノ海13勝2敗関脇
翌場所
三重ノ海 大関 貴ノ花
◆昭和56年一月場所
貴ノ花2勝5敗 大関 増位山10勝5敗
千代の富士14勝1敗関脇
翌場所
千代の富士 大関 増位山
問題はどちらが合理的であるか。いうまでもあるまい。番付に疑問
をもたなくなるということはそれだけ慣らされていることになる。
番付には2つの点が記載されていない。それは何枚目という枚数と
幕内、十両、幕下などの階級である。また、九月場所番付は幕内東
22人、西20人である。それでいて同じスペースにおさまっている。
東の方がいくぶん細っていることになる。これからも番付に慣らさ
れれない見方が必要である。。