七月場所西小結で10勝5敗の平戸海の九月場所番付は意外にも現状
維持であった。そこには不運があった。大関貴景勝が関脇に降格し
たため。関脇に空きがなかった。それがなければ平戸海は関脇に昇
進したであろう。東小結8勝7敗の大栄翔が優先されるとはとても
考えられない。
平戸海は再び関脇昇進に挑むことになる。対戦圏内から対戦相手別
成績を分析してみよう。
◆勝てない相手
3人いる。豊昇龍、照ノ富士、琴櫻である。
0(××××●●)4豊昇龍
0(×××××●)1照ノ富士
0(××××●●)2琴櫻
相手は大関であり、横綱である。しかし、今の平戸海なら勝てる可
能性は出てくる。平戸海は長足の進歩を遂げている。それも真っ向
から攻めて上位に通用している。これは五月場所から顕著にみられ
るようになった。なお、照ノ富士とは幕下時代1度対戦している。
◆なかなか勝てない相手
1(×××〇●●)4大栄翔
突き出し、突き落し、押し出し、引き落としとやられている。立ち
合いは同時で早く攻めることである。
◆互角及びそれに近い対戦相手
2(×××●〇〇)1大の里
2(×××○●〇)2霧島
2(×××●〇〇)1貴景勝
2(×××●××)3隆の勝
七月場所は3勝した。平戸海が急成長したここ2場所でも5勝1敗
である。ただ、勝負は紙一重だからどうころぶかわからないが、3
勝はしておきたい。一番の強敵は大の里になりそう。
◆要注意
3(××〇×〇〇)1阿炎
3連勝中である。まず、突き合い押し合いを制することである。そ
のまま攻めきれれば一番いい。そうはいかない場合、流れのなかで
いなしなどで体勢をくずして攻めたい。
◆勝っておきたい相手
3(××〇〇〇×)0翔猿
4(×〇×●〇〇)1熱海富士
対戦成績で差をつけているだけに、確実に勝っておきたいところだ。
相撲は一瞬で勝負が決まるだけに楽勝はない。
初日は明後日である。