★優勝争いについて
照ノ富士が13日目までは独走した。強さ、安定性は
抜群だった。2差つけ照ノ富士の優勝は濃厚だった。
照ノ富士連敗で隆の勝が浮上する結果となった。隆
の勝は横綱照ノ富士戦のみで大関戦はない。しかも
照ノ富士戦は豊昇休場による代理だった。いかに急
浮上だったかわかる。
★優勝した照ノ富士に関して
14日目、千秋楽連敗した。優勝を決めるべきところ
で決められないのは勝負弱いからである。12勝優勝
はスキあり優勝であり、失速優勝である。
★大関について
優勝争いに無縁の存在である。今場所だけの話では
ない。角番貴景勝は白星が先行することなく、負け
越した。8敗も10敗も同じ意味しかもたないのが、
今の大関陥落規定である。負け越し後の貴景勝は気
力に欠けた。
★前場所優勝の大の里は
照ノ富士に勝ったものの9勝に終わった。勢いのあ
る時は誰しもよくみえる。ここからどういう相撲を
取れるか。大の里の真価が問われる。
★幻の取組は
三役以上では阿炎対大の里がなかった。
★三賞について
殊勲大の里、敢闘隆の勝、技能平戸海は文句なしで
ある。
★相撲人気に関して
チケット完売は時間の問題だった。コロナの頃と違
って愛知県体育館は連日満員御礼だった。誰が優勝
するかまったくわからなく、新しいヒーロー誕生が
人気の要因とみている。ただ、五月場所中のチケッ
ト販売はいただけない。
★2番だけ取って再休場した尊富士について
十両2枚目で7休2勝1不戦敗5休であった。2勝
したことで幕下落ちがなくなり再休場した。こうい
うことがまかり通るのはけしていいことではない。
あまりに功利的である。これが尊富士の相撲道なの
か。
★最後に場所の点数は
55点