1勝3敗と星があがらない霧島。懸命な土俵をみせ
てはいるが、成績につながらない。角番だけに今は
相撲内容より白星優先だろう。
対戦相手は入幕3場所目で小結に駆け上がった大の
里である。ホープ中のホープである。勢いがつけば
面白い存在になる。
立ち合い、霧島が左前みつをつかんだ。だが、大の
里は右差しでどんどん前へ攻め立て正面土俵寄り切
った。
だが、物言いがついて長い協議になった。両力士の
足の位置が微妙だった。だが、土俵は見やすくする
ため高さがあるが、本来はどこまでも平らである。
それでいくと霧島の足が先に土についたことになる。
阿炎と大栄翔の1敗同士の対戦が実現した。現代は
混迷の時代である。誰にでも優勝のチャンスがある。
両者はともに優勝経験者である。
突きともろ手突きの応酬は大栄翔が勝り、突き出し
た。大栄翔快心の勝利であった。なお、ことごとく
実現しなかった照ノ富士対大栄翔戦は今場所組まれ
た。と思ったら照ノ富士休場で不戦勝だった。
若元春は30歳だが、相撲は若々しい。幕に入って強
さを発揮するようになった。もはや実力者の域に到
達している。
対戦相手は若手の熱海富士である。めきめき実力を
つけてきている。十両に入るまではすべて勝ち越し
できた。
相撲は、左四つ十分に若元春がなった。熱海富士上
手取れない。熱海富士が巻き替えにいくところ、若
元春がひきつけて寄り切った。熱海富士未完の敗北
となった。
序盤が終了したが、序盤で読めないのが混迷の時代
である。