2勝4敗3連続金星を配給した照ノ富士がついに休
場した。今場所はやたらもろ差しになられ、なすす
べなく敗れた。この状態を続けるわけにはいかなか
った。しかし、照ノ富士は先場所の優勝者である。
こうも様変わりしてしまうとは。思い起こせば昨年
も優勝の翌場所は途中休場している。歴史は繰り返
されたことになる。昨年はその後全休が続いた。そ
れは今回繰り返してはいけない。出場に万全をつく
すべきである。
●尊富士対湘南乃海
全勝尊富士と1敗湘南乃海が対戦した。湘南乃海の
1敗は佐田の海戦の敗戦である。相撲は、出足鋭く
左を差した尊富士が一気に寄り切った。尊富士の相
撲は迷いがない。自分がどうすれば最大の力を発揮
できるか知り尽くしている。
●大の里対阿武咲
同じ全勝といっても番付差が11枚半差あるせいか、
尊富士と共通の対戦相手はいない。大の里は阿武咲
相手に果敢に前に出て攻め立てた。阿武咲まわり込
むも大の里向こう正面土俵から白房下土俵へと追撃。
だがここで阿武咲の左が入った。すくい投げで大の
里は西土俵に飛び出した。大の里は惜敗した。この
あたりが相撲の難しさである。なお、8日目も大の
里対尊富士戦はない。
●大関豊昇龍対小結阿炎
大関戦は注目に値する一番がなく、しいてあげると
2敗豊昇対1敗阿炎になった。阿炎の突きにひるむ
ことなく、豊昇龍が前へ前へと攻め立て押し倒した。
霧島以外の3大関は2敗だが、誰が抜け出すのか。
まるで予想は立たない。大関同士の星の潰し合いも
ある。優勝ラインは3敗になる可能性さえ出てきた。