1敗単独トップ琴ノ若はついに横綱戦を迎えた。こ
れまで0勝5敗と1度も勝っていない。四つ身にな
る可能性は高い。そのとき琴ノ若はどれだけ有利に
なるかがポイントになる。相手に上手を与えない体
勢もその一つである。
相撲は、琴ノ若がもろざし狙いにいった。照ノ富士
は琴ノ若の腕をかかえ、右差し左上手の万全の体勢
をつくった。そのまま西土俵に寄り切った。
調子をあげてきた照ノ富士に琴ノ若はまだまだ通用
しなかった。一方的な照ノ富士の相撲となった。琴
ノ若はもろざしができなかったときの対策ができな
かった。これが敗因である。
2敗同士の大関戦霧島対豊昇龍戦が実現した。まさ
に生残りをかけた一番である。大関同士がこういう
展開になることは予想できなかった。両大関にあっ
ぱれである。
相撲は力がこもった一番となった。豊昇龍が左四つ
十分になった。霧島、上手が取れない。豊昇龍が寄
るところを霧島が二枚蹴りを鮮やかに決めた。
技術論ではない。霧島執念の勝利だった。2敗で優
勝へ生き残った。連続優勝へつないだ。
14日目は2敗同士の霧島対琴ノ若が組まれた。対戦
成績は霧島の8勝2敗である。霧島が勝てば千秋楽
照ノ富士との相星決戦委なる可能性が出てくる。琴
ノ若は大関がかかる。3敗で千秋楽を迎えれば微妙
になる。霧島対琴ノ若は横綱、大関をかけた大一番
になる。