大相撲

2023年年間最多勝最終形

混迷の時代の今年の年間最多勝が確定した。それが
以下である。単なる数字の比較ではなく、横綱・大
関との対戦率によってクラス分けした。対象は幕内
在位6場所の力士とした。6場所幕内在位力士は30
名である。幕内の定員は42名だから、71%が幕内を
1年間維持したことになる。

なお、参考として以下の年間勝ち越し力士をあげて
おく。
・幕内5場所
金峰山 39勝36敗 横綱大関との対戦率1%
北青鵬 39勝36敗 横綱大関との対戦率1%

・幕内4場所
朝乃山 33勝17敗10休 横綱大関との対戦率13%

年間最多勝は最終場所の逆転で霧島に輝いた。成績
は62勝26敗2休となった。九月場所までトップの大
栄翔に2差つけた形になった。1場所平均10勝以上
となった。七月場所の途中出場が今思うと大きかっ
た。

<年間最多勝の表彰を受ける霧島>

次点は大栄翔で、60勝であった。前頭筆頭から関脇
でこの数字はりっぱである。三月場所は優勝同点で
あった。五月場所の照ノ富士戦が幻になったのは惜
しまれる。豊昇龍は2場所大関で優勝もしたが、大
栄翔を下回る59勝で終わっている。

<年間最多勝次点大栄翔>

休場が定例化している照ノ富士は1年間で71休と70
の大台となった。今年のフル出場はわずか1場所だ
った。年間6場所幕内在位力士30人のうちのうち8
力士が休場している。重量級大相撲はどうしてもケ
ガにつながりやすい。

今年霧島、豊昇龍と2人の大関が誕生した。この1
年6番以上取って、大関に勝ち越した関脇以下の力
士が3人でた。大関の1ケタ勝利が数字を押しあげ
た面がある。琴ノ若、錦木、翔猿である。琴ノ若は
10連敗していた豊昇龍に3連勝した(大関豊昇龍に
2連勝)。翔猿は貴景勝に強かった。

<一月場所、優勝貴景勝から勝利した翔猿>

元大関は高安、正代、御嶽海といるが1年間を通し
て勝てなくなってきている。御嶽海は上位を維持で
きなくなってきている。

2024年はどのような年間最多勝レースになるのか。
混迷の時代は続きそうである。年間最多勝70勝超え
は夢のまた夢かもしれない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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