大相撲

■23名12日目 暑い名古屋のお寒い事情

七月場所の見所は混迷のなかの優勝争いが1つ。も
う1つは大関昇進に挑む3関脇である。豊昇龍は2
つに絡んでいる。

まず、優勝争いのトップ1敗の錦木は新入幕で7勝
4敗の湘南乃海と対戦した。本来ならこういう対戦
は、新入幕が突っ走っていて上位が止め役のはずで
ある。ところがそうでないのだから湘南乃海の役割
が意味不明であるし、錦木が勝って当然の取組であ
る。

<新入幕湘南乃海に敗れた錦木>

相撲は左四つに組んだ。上手が取れない錦木が巻き
かえにいくがはたせず。そこを湘南乃海が右から小
手投げはなつと錦木がくずれた。錦木は勝って当然
の一番を落とした。2敗である。錦木はいい相撲を
取ってきたが、絶対強者ではない。

2敗同士の対戦豊昇龍対北勝富士戦は意外な展開に
なった。北勝富士が押して出ると豊昇龍はたちまち
土俵に詰まる。ここから対抗しようとするも、北勝
富士委細かまわず、出て押し出した。豊昇龍のひ弱
さが出た一番となった。こういう一番を落とすよう
では課題がまだ残っていると言うしかない。

<豊昇龍もろくも北勝富士に敗れる>

小さい力士に苦戦する霧島だが、大関候補には圧倒
的強みを発揮する。若元春相手に迷いなくどんどん
前に出て寄り切った。勝ち越しまであと2勝までこ
ぎつけた。一方若元春は4敗となった。勝負は最後
まであきらめないで全力を尽くしていただきたい。

<霧島、若元春に快勝>

大栄翔が一気に出たが、土曜際玉鷲のはたき込みに
敗れた。4敗に後退した。要するに大関に挑む3関
脇は全員敗退したことになる。これで3関脇同士の
星の潰し合いもある。

12日目は暑い名古屋のお寒い日となってしまった。

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.