大相撲

■22名初日 気になる先場所の再現

全席使用で初日を迎えた愛知県体育館。幕内に入って
イス席はけっこううまったが、マス席中段の上に空席
が目立った。初日からこれで今後大丈夫か、と気に
なる。しかし、冷静に考えてみれば今大相撲は人気が
出る要素は少ない。新しい力が誕生しない。

それだけではなかった。2大関、1横綱(といっても
一人しかいないが)に土がついた。まず、正代。
まだこれまで勝てない琴ノ若と対戦した。だが、後手
にまわるともういけない。まるで気力・闘志を欠いた
一番になった。これでは琴ノ若に勝てない。新旧交代
の一番になりかねない相撲内容になった。

<正代、琴ノ若に連敗>

貴景勝は今年に入って1勝-8勝-8勝と斜陽である。
それに対して霧馬山は10勝-10勝と躍進途上である。
相撲は貴景勝が押せなかった時点でほぼ勝負あった。
勢いの差がそのまま出た。貴景勝は不安なスタートと
なった。

<敗れるべくして霧馬山に敗れた貴景勝>

照ノ富士は阿炎と対戦した。恒例の初日横綱対小結
である。これまで阿炎は横綱に勝ったことはある
が、勢いは止まった印象であった。相撲は、照ノ富士
が勇んで出たが、西土俵際阿炎がしぶとく残して送り
出した。照ノ富士は詰めを誤った。照ノ富士は先場所
に続いての初日敗戦となった。

<詰めが甘かった照ノ富士>

大関陣の弱体も変わらないとすれば、七月場所初日
は先場所の再現としかいいようがない。これが続く
ようだと行く末が心配である。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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