大の里といえばスピード出世、スピード優勝で知られている。幕下
付け出し10枚目でデビューしたら1年後に幕内最高優勝を成し遂げ
た。10場所後に大関に14場所後に横綱に昇進した。今年は3回優勝
した。しかし、まだ大の里時代とはいえない。

大の里は3回優勝して年間71勝止まりだった。北の富士は大関から
横綱になった年は75勝した。同様に輪島は77勝している。北の富士
と同日横綱になった玉の海は優勝2回だが、75勝している。
また大の里・安青錦は新入幕から5場所連続三賞を受賞している。
ただし、大の里は8個の三賞獲得だが、安青錦は6個であった。こ
こでも大の里が勝っている。大の里の新入幕から8つの三賞連続獲
得は不滅の記録になるかもしれない。
安青錦が大の里を上回る記録は連続2ケタ勝利である。安青錦は新
十両から7場所連続2ケタ勝利中である。これに対し大の里は幕内
で2回9勝がある。初優勝後の場所と新大関の場所である。現在6
場所連続2ケタ勝利中である。

現時点では大の里がほとんど先行している。しかし、大の里は25歳
で安青錦は21歳である。学生出身は21歳大関とはいかない。この4
歳差がいずれ逆転を生む要素になる可能性がある。力士としての評
価は最終的に到達した点の高さにある。