今年納めの場所が明後日に迫って来た。七月場所、九月場所が暑か
った。十一月場所は涼しいというよりやや肌寒い。福岡は初日早々
雨にあいそうである。

優勝争いはどうなるか。優勝は13勝以上あげられる力が必要である。
それができる者は限られてくる。大の里である。いまや第一人者で
今年4回目の優勝を狙う。先場所優勝同点の豊昇龍は正直見通せな
い。見通すだけの実績がない。
優勝争いに加わったら面白い力士が安青錦である。これまで上位で
の最高成績は11勝が2回ある。大関候補に浮上した。関脇で優勝す
れば一気に大関もあり得る。大鵬、北の湖、千代の富士などは関脇
で優勝して大関にかけあがった。安青錦は相撲界の期待の星である。

幕内上位関脇以下で活躍が期待される力士は一人あげるとしたら王
鵬である。納谷兄弟の三男である。大の里に2度勝ったことがあり、
実力者であることは間違いない。豊昇龍と同期であり、そろそろ関
脇に定着してもおかしくない。

年間最多勝は大の里に決定した。次点は誰になるか。
若隆景 44勝31敗
霧島 44勝31敗
安青錦 44勝16敗
伯桜鵬 43勝32敗
豊昇龍 43勝17敗15休
高安 43勝32敗
伯桜鵬 43勝32敗
豊昇龍 43勝17敗15休
王鵬 42勝33敗
玉鷲 42勝33敗
10力士による熾烈な争いになる。全員上位だからサバイバル戦にな
る。十一月場所もう一つの見所である。ただ、大相撲はトップだけ
で2位、3位の表彰はない厳しい世界である。
混迷の時代は多くの優勝力士を生んできた。優勝経験者の現状が寂
しい。
・幕内上位
若隆景
霧島
玉鷲
正代
・幕内中位・下位
大栄翔
琴勝峰
御嶽海
・十両
朝乃山
尊富士
若隆景、霧島は関脇から陥落した。琴勝峰は平幕優勝した翌場所3
勝12敗だった。御嶽海は低迷している。新入幕優勝の尊富士は十両
落ちである。優勝経験者のなかから三賞受賞力士が出てほしい。
また、大相撲が始まる。