来たる七月場所2人の新鋭が上位に初挑戦する。新しい力が横綱・
大関・関脇に挑むことになる。よく古豪と新鋭の対戦が見所になる、
という。もっとも寮横綱は若く、古豪ではない。七月場所の新鋭2
人に焦点をあててみよう。
専門誌の予想番付では西小結が予想された安青錦。番付は東筆頭と
なったが、期待は変わらない。安青錦は今度の七月場所で入幕3場
所目になる。これまで2場所は敢闘賞を受賞している。入門以降負
け越したことはない。

本格的な上位挑戦は七月場所になるが、これまで上位部分対戦は体
験している。関脇大栄翔に2敗、大関琴櫻に1敗している。大栄翔
の突き押しには苦戦したが、琴櫻には今度やれば勝てる要素はある。
また若隆景に1敗している。大の里戦は馬力に圧倒されるかもしれ
ない。豊昇龍は、勝負はともかく、スピードあふれる相撲になりそ
うである。
もう一人は阿武剋である。幕下付け出し15枚目格でデビューした。
七月場所は入幕6場所目にあたる。入幕5場所の成績は43勝32敗で
ある。三賞はない。七月場所、横綱・大関・大栄翔戦は初めての挑
戦になる。

大の里とは日体大の同期である。実直差を肌で感じる結果になるか、
負けじ魂を発揮するか。前者の可能性が大きい。かつて輪島と長浜
(豊山)はある時期よきライバル関係だったが、地位は差がついた。
豊昇龍戦は一方的になるかもしれない。もつれればチャンスが出て
くる。
安青錦・阿武剋は果たして上位にどこまでやるか。七月場所の注目
点になる。