◆三賞獲得13回
武双山 殊5敢4技4
武双山は平成5年九月場所に入幕した。幕下60枚目付け出しから5
場所目のスピード出世であった。翌年の平成6年から12年まで毎年
三賞を受賞している。
最初の三賞は入幕3場所目、平成6年一月場所の殊勲賞である。横
綱曙に勝ってモノにした。翌場所から5場所連続関脇に在位した。
同年九月場所は殊勲賞と敢闘賞をダブル受賞している。殊勲賞は12
勝3敗の大関若ノ花・貴ノ浪に勝っての評価であった。武双山は13
勝2敗で貴ノ花の15戦全勝優勝に次ぐ成績だった。
平成7年五月場所も同様のダブル受賞であった。優勝横綱貴乃花に
唯一の黒星をつけている。翌七月場所は技能賞に輝いた。パワーあ
ふれる正攻法の相撲だった。平成8年技能賞、平成9年・10年敢闘
賞、平成11年殊勲賞に輝いている。
そして平成12年、大関直前2場所を迎えた。一月場所は初優勝を達
成した。そのとき殊勲賞・技能賞を獲得した。翌場所技能賞に輝き、
場所後大関に昇進した。
武双山は大関2場所で関脇に降格したが、10勝以上で復帰した。以
降大関として務め、三賞とは無縁の立場になった。大関としての優
勝はなく、平成16年十一月場所引退した。32歳であった。