2日目は高須クリニック院長が漫画家西原理恵子氏とともに観戦す
る日である。赤房下の土俵下が座席である。今回はいないのかなと
思いきや目立ちにくい白地のシャツであった。この日は錦木戦と結
びの一番に高須クリニックの懸賞がつけられた。
前日危ういなかで1勝をあげた大の里はうるさい翔猿と対戦した。
立ち合い翔猿がつっかけたのは何かの伏線か。大の里は落ち着いて
よく見て攻め立てた。小兵に対する攻めのセオリーである。こうな
れば翔猿はなすすべなく突き出された。
先場所優勝同点の隆の勝は意外に上位と対戦がなかった。大関琴櫻
もその一人である。前日大関豊昇を倒した勢いで琴櫻と対戦した。
この一番琴櫻が上手だった。立ち合いから二本差すとそのまま速攻
で寄り切った。琴櫻の完勝であった。
突き押しの職人大栄翔が豊昇龍と組まれた。豊昇龍がつかまえにい
くとそこをつかれる恐れがある。また、連敗できないと固くなるこ
とが考えられる。だが豊昇龍は右差し一気の出足で寄り切った。豊
昇龍は攻めに徹する相撲に磨きをかけたほうがいい。
貴景勝が王鵬につかまって敗北した。王鵬に負けたとなると貴景勝
は誰なら勝てるのか気になった。10勝は高い壁である。それ以前に
何勝できるのか。心配が尽きない貴景勝の今後である。