新大関霧島が初日から突然休場した。まったく寝耳
に水であり、場所にぽっかり穴があいた感はまぬが
れない。ろっ骨を痛めたということだが、早くも角
番で暗澹たるスタートとなった。貴景勝は休場で大
関不在では出鼻をくじかれ、初日から盛り上がりに
水をさす結果となった。
大相撲の注目点は3関脇豊昇龍・大栄賞・若元春の大
関昇進なるかである。若元春は御嶽海に対し力強い相
撲で圧倒した。大栄賞は正代に危なげなく攻めて最後
押し出した。
豊昇龍は翔猿を攻めて体勢をくずしながらの押し倒
しであった。3関脇は順調なスタートとなった。ノ
ルマは3場所33勝だが、2大関が早々と休場する現
状では3場所32勝もあるかもしれない。
照ノ富士は場所前腰を痛め不安材料があった。おま
けに対戦相手の阿炎は何をしてくるかわからない。
しかし、相撲は、照ノ富士が圧倒した。2大関不在
のなかではやはり横綱に頼るしかない。関脇以下だ
けの場所は3月にあったが、どうもしまらない。
残った横綱3関脇で初日はなんとか白星で終えた。
これがどこまで続くか。難しい相手はこれからであ
る。場所の後半では互いに星を潰し合うことになる。
場所の試練は続きそうである。