2022年七月場所直前考

ここ1年、千秋楽を迎えて優勝圏内の力士は誰だった
のか。それが以下である。

2021年
七月場所 無敗白鵬 無敗照ノ富士
九月場所 2敗照ノ富士 3敗妙義龍
十一月場所 無敗照ノ富士
2022年
一月場所 2敗御嶽海 3敗照ノ富士・阿炎
三月場所 2敗若隆景・高安
五月場所 3敗照ノ富士・隆の勝

2022年五月場所は4敗の大栄翔、佐田ノ海も優勝圏内
ではないか、という声があるが、4敗はもはや優勝
ではない。単なる1位にすぎない。だからあえて記載
しなかった。

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照ノ富士
<照ノ富士>

さてこうしてみると照ノ富士以外は誰が優勝圏内かは
まるで予想がつかないことがわかる。白鵬は横綱だが
休場が多く、ひざの手術をしてリハリビで望んだ場所
であった。だから場所前優勝候補にはあげにくい状態
だった。事実白鵬は翌場所後引退している。ほかの
力士の翌場所の成績は以下である。

妙義龍 2勝13敗
御嶽海 11勝4敗
阿炎  8勝7敗
若隆景 9勝6敗
高安  6勝9敗
隆の勝 ?

2021年7月白鵬(手前)と照ノ富士の千秋楽全勝決戦
<2021年7月白鵬(手前)と照ノ富士の千秋楽全勝決戦>

要するに御嶽海だけが翌場所2ケタ勝利した。その
御嶽海も七月場所はカド番である。だが、カド番優勝
はこれまで8例ある。

貴ノ花
小錦
貴ノ花(のちの貴乃花)
魁皇
千代大海
栃東
琴欧洲
豪栄道

2022年1月 優勝した御嶽海
<2022年1月 優勝した御嶽海>

御嶽海とて可能性はある。それだけの地力はもって
いる。カド番といえば正代もそうである。これまで
3度あるが、以下の成績でのり切った。
11勝4敗
9勝6敗
9勝6敗
それにしても大関在位10場所で4度はいささか多すぎ
る。ちなみに貴景勝は大関17場所中6回負け越して
いる。七月場所はカド番ではないが、今年に入って
1勝-8勝-8勝と存在感は薄れる一方である。「大
関はなってしまえば関脇以下より楽」では看板に偽り
ありになってしまう。

関脇以下では誰が幕内上位で連続2ケタ勝利をあげ
られるか。七月場所に限っては大栄翔、隆の勝が挑戦
することになる。霧馬山は連続10勝している。3場所
連続なるか。3場所連続2ケタは幕内上位では照ノ
富士が4場所連続・8場所連続、貴景勝・御嶽海が
3場所連続を1度達成しているのみである。

霧馬山
<霧馬山>

12勝-9勝の若隆景の大関昇進はあるのか。数字から
いうと12勝なら33勝である。しかし、若隆景にとって
12勝は自己最高成績なのである。簡単な話ではない。
七月場所は注目の朝乃山が帰ってくる。いよいよ場所
が始まらんとしている。

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この記事を書いた人

相撲専属フリーライター・写真家。ペンネーム電光力。日本経済新聞社の記者を15年務め、日経HRの編集者を経て独立。2014年から大相撲ブログ「土俵の目撃者」を運営し、毎場所ほぼ全ての本場所を取材、土俵際から自ら撮影。撮影したリングサイド写真は9万枚を超える。にほんブログ村「相撲・大相撲」カテゴリ ランキング1位。

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