大相撲

2024年三月場所総評

★今場所の優勝争いについて

結局新入幕尊富士と入幕2場所目の大の里の争いと
なった。まだ大銀杏をゆえない二人となった。尊富
士・大の里はよくやったし、期待できる逸材である
ことは間違いない。しかし、ほかの力士は何をして
いたのか。

★尊富士の優勝に関して

尊富士は昨年36勝6敗の抜群の成績をおさめた。十
両まで負け越しなしで入幕した。ホープとして注目
されていた存在だった。鋭い出足で勝ち星を重ねた。
新入幕優勝はできすぎである。

<尊富士の優勝パレード 旗手錦富士>

★番付の意味は失われた?

昭和、厳しい評論でなる彦山光三、玉の海梅吉、天
龍三郎、東富士謹一、小坂秀二らがいればこういう
だろう。大相撲は底が浅い。横綱・大関はふがつく
りっぱだった。大関は関脇・小結の倍稽古しろ。横
綱は大関の倍稽古しろ。

★横綱照ノ富士について

照ノ富士は限界に近づいている。もろ差しをやすや
すと許し、残り腰がなかった。6日目の出場は余計
だった。休場は1日遅れた。あまり休場を繰り返す
と引退につながる。甘えは許されない状況になって
きた。

<もろ差し負けが目立った照ノ富士>

★大関陣に関して

4人いて、横綱休場のなか誰も最後まで優勝戦線に
残れなかった。取りこぼしが多すぎる。弱いから負
けるのだ。貴景勝は目いっぱいで限界がある。霧島
は10敗と大敗して論外である。

<霧島に敗れ10勝に終わった琴ノ若>

★三賞について

尊富士が殊勲・敢闘・技能、大の里が敢闘・技能と
いささかふるまいすぎである。殊勲の場所を盛り上
げた殊勲者である規定は高見山の優勝で始まった。
しかし、三賞が設定されたときは優勝候補力士を倒
した者というのが規定だった。またそういうケース
で受賞した者が圧倒的に多い。殊勲賞は原点にかえ
ったほうがいい。尊富士は敢闘・技能、大の里は敢
闘でよかったのでは。

<敢闘・技能を受賞した大の里>

★大相撲人気に関して

発売日にチケットがなくなるのは時間の問題だと思
った。コロナ対策で使われないイス席はフルに使用
できるようになった。連日よく入った。お茶屋や先
行予約を利用した方がいた。


★幻の取組は

三役以上では三番である。
霧島対豊昇龍
霧島対大栄翔
豊昇龍対貴景勝

★最後に場所の採点を

68点

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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