大相撲

稀勢の里の変遷 7

2016年7月7日

平成23年の一月場所後、大相撲の屋台骨をゆ
るがす八百長問題が発覚した。これまで八百
長の疑惑はあったが、証拠がなかった。相撲
協会もあくまでないと言ってきた。しかし、初め
て物的証拠が出てきた。それは携帯メールの
削除した内容を復元することでうかびあがった。
2月2日毎日新聞がスクープした。八百長に関
与したと思われる力士、親方が引退勧告、解雇
などで二十数名が処分された。

八百長A
<八百長問題を報じる東京中日スポーツ>

2月4日、三月場所と巡業の中止が発表された。
5月、いっさいの興行色をなくし、無料で実施し
たのが技量審査場所である。NHK放送なし、
懸賞金なし、番付なし、サービス会社営業せず、
のぼりなし、パンフレットなしという寂しさであっ
た。しかし、優勝は優勝旗のみ、三賞あり、成
績は本場所と同様に扱い記録されることにな
った。

技量審査場所メモから
連続二ケタ勝利をあげてきた稀勢の里が、9
日目まで4勝5敗の成績である。上位に0勝
2敗、下位に4勝3敗である。稀勢の里は限
界なのか。強豪関脇で終わるのか。しかし、
成績が思わしくなくても悲観する必要はない。
禍福はあざなえる縄の如し。悪いことの後に
はよいことがめぐって来る。今場所2ケタは
難しいが、来場所は心機一転好成績をあげて
ほしい。大関失格の大関がいる現状に風穴を
あけるのは稀勢の里である。

きせ対魁皇Aきせ対魁皇B
<平成23年技量審査場所 魁皇を寄り切る稀勢の里>

ここで、関脇を中心とする稀勢の里の第2次
三役定着期の横綱・大関戦の成績をみてみよ
う。
第二次三役A
これをみると、稀勢の里は横綱戦4勝14敗、
大関戦20勝35敗と苦戦している。特に新しい
力日馬富士・把瑠都に勝てなくなっている。
そして琴欧洲にも。平成22年七月場所、横綱・
大関戦は全敗を記録している。

それでも稀勢の里は平成23年七月場所で存在
価値を示した。この場所大関日馬富士は初日
から14連勝で千秋楽を前に優勝を決定してい
た。全勝をかけた千秋楽の対戦相手は稀勢の
里だった。この一番はめまぐるしい展開で大熱
戦となった。日馬富士が一瞬いい形となったが、
体勢がくずれて稀勢の里に全勝をストップされ
た。妥協なき、危険な相手である稀勢の里が、
みせた意地であった。
きせ対はるまA
<平成23年七月場所 稀勢の里、日馬富士の全勝をストップ>
 
(この項目続く)

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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