人口減少は着実にやってきている。少子化も歯止めがきかない。空
き家は増加していく。人口減少を外国人労働者で補うといっても日
本はそもそも選択されるか。言葉が通じやすい英語圏のほうが働き
やすい。日本語は難しいだけでなく、文字の数が多すぎるのである。
大相撲界はどうか。これまでと少しだけ様相が違ってきた。それが
以下である。
入門 引退
一月場所 5 12
三月場所 34 7
五月場所 14 11
七月場所 4 8
九月場所 3 16
十一月場所 3 5
計 63 59

入門者数が引退者数を上回ったのである。近年では珍しい。就職場
所といわれる三月場所だけでなく、五月場所も入門者数が上回った
のである。引退は照ノ富士、阿武咲、北勝富士、遠藤など大物・人
気者が目立つ。入門では五島改め藤凌駕が去る十一月場所新十両優
勝を成し遂げている。
十一月場所の番付は関取70人、幕下120人、三段目160人、序二段
204人、序ノ口44人である。合計728人である。年寄りの最大数は
105人であるから関取より多いことになる。これは東西合併のとき
双方の年寄りがそのまま合わさったのが始まりである。三段目は当
分100人割った状態でいくと思われる。

ちなみにプロ野球の支配下選手は1球団70人までである。なお、育
成選手はこの枠にはいらない。育成選手は3ケタの背番号で二軍の
試合にしか出場できない。ただ、プロ野球は自由契約があるが大相
撲はない。ベテラン森麗はいまだ現役である。
力道山はプロレス100年の大系を考え、少年ファンを大切にした。
日本の人口減少と少子化はプロレス100年の大系さえ崩壊させてい
く。大相撲とて例外ではなくなっていく。ファンの獲得と力士のな
り手増加に取り組む時がいつか来る。そのとき理事長は誰がなって
いるか。