2場所全休した照ノ富士が出場する。だが、まだ安心はできない。
負けが込むと途中休場に追い込まれる恐れがある。初日は若隆景戦、
序盤は隆の勝、霧島、翔猿、豪ノ山あたりが予想される。これをの
り切れるか否かで今場所の照ノ富士の運命が決まる。
琴櫻の横綱うんぬんは時期尚早とみている。たった3カ月だけの成
績で決める横綱っていったい何?横綱という地位は大相撲にしかな
い。ほかのどんな競技にもみられない。それが安易に作られて本当
にいいのか。2場所連続優勝は常勝・安定度につながらない。
初代若乃花は横綱昇進が決まった時「困ったな」を繰り返した。横
綱は不成績なら引退しかない。母・多くの兄弟の生活がかかってい
た若乃花は今引退するわけにはいかなかった。若乃花は今まで以上
に猛稽古して横綱の責任を果たした。
豊昇龍は大関昇進後優勝を争えなかった。1ケタ勝利が3場所あっ
た。大関として初めて先場所優勝を争ったわけである。大関在位は
8場所経過した。来たる一月場所が9場所目になる。先場所の13勝
が一時的なものか、そうでないのか真価が問われる。
大の里は優勝争いに加われるのか。新大関の場所は9勝と躓いた。
大関は特別の地位である。昇進すれば協会から使者が赴き、口上を
述べる。待遇も跳ね上がる。大関は三賞をもらえない。狙えるのは
優勝しかない。ここで優勝争いができないと期待はしぼむ。
若隆景が久々に小結に復帰した。ケガで長い間番付を下げていたが、
4場所連続10勝以上で復帰した。先場所は技能賞を獲得している。
大の里には連勝中である。若隆景の活躍しだいで場所は面白くなる。
いよいよ2025年の場所が始まる。