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■24名6日目 大関受難の日

大関の窮地はいっこうに止まらない。最初に登場し
た大関は豊昇龍であった。対戦相手は宇良である。
宇良は地元大阪だけでなく、いまや全国人気である。

近くのお客に予想を聞かれた。「豊昇龍はあてにな
らない」とだけ答えておいた。相撲は目を見張るほ
ど宇良の出足速攻で大関を圧倒した。まったく予想
以上のすばらしい相撲を取った。

<最初の一番 手前が豊昇龍>

ところが物言いがついて長い協議になった。協議の
結果は取り直しであった。宇良が攻め込んだものの
同体ということであった。取り直しの勝負、今度は
豊昇龍がよく見て突いて突き出した。しかし、最初
の一番は明らかに豊昇龍が相撲に負けて勝負を引き
分けた、と言える。

続いて登場した大関が琴櫻である。対戦相手は馬力
相撲の豪ノ山である。一歩間違えると危ない。とこ
ろが、琴櫻は豪ノ山に東土俵に詰まり、かなりピン
チに陥った。粘ってかろうじて突き落としでしのい
だ。

<危なかった琴櫻>

角番大関貴景勝は若元春相手に一気に押し立てた。
だが、残されるとなすすべはなかった。若元春は逆
襲に出て最後は送り出した。2勝4敗となった貴景
勝の大関陥落はがぜん実現味を帯びてきた。

大の里は強さが戻ってきた。明生をまったく寄せつ
けない破壊力をみせた。3敗したことはいかにも惜
しまれる。

<照ノ富士、翔猿を退ける>

照ノ富士はうるさい翔猿相手だった。照ノ富士の攻
めは前へ出ることだった。それでも体が離れおやっ
と思ったが、照ノ富士は右が入って翔猿をおこした。
後退する翔猿を追撃し、押し出した。「優勝は照ノ
富士しかいない」というファンの声が聞こえた。強
さと危なげない相撲、確かに確率は高くなった。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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