大相撲

稀勢の里の変身

2017年4月25日

今年に入り、稀勢の里は初優勝、横綱初優勝、
連続優勝と達成してきた。これまでは、優勝
に手が届きそうで届かず、逃してきた、ある
いはここ一番に勝てない、といった昨年(平
成28年)までの相撲を一掃し、様変わりして
きた。今後目指すとしたら先代師匠の横綱
隆の里が成し遂げている全勝優勝である。
170326千秋楽パレード 015
<三月場所逆転優勝した稀勢の里 旗手高安>
 
相撲の型の点に関してはどうか。北の湖が
横綱になったとき、玉錦のように出足を生か
した寄り相撲がいいか。双葉山のように安定
感のある相撲がいいか。若くして横綱になっ
ただけに、その未来はあらゆる可能性を秘め
ていた。結局北の湖は体をぶつけるような
立ち合いと出足をいかした相撲を取っていく
ことになった。

稀勢の里は左四つだが、上手を取るのが早い
わけではない。腕(かいな)を返して相手に
上手を与えない相撲が目立つわけでもない。
ひたすら相手に圧力をかける相撲である。
場合によっては、突き押しで圧倒してしまう
相撲である。かつて、四つから突き押し、
さらに四つ身で圧倒して白鵬の連勝を63で
ストップしたことがある。
161122十日目幕内 487
<H28年十一月 稀勢、白鵬を寄り切る>
 
稀勢の里の相撲にスキはないか。昨年(平成
28年)松鳳山が立ち合いの変化からの突き
落とし、栃ノ心が立ち合い変化からの攻めで
勝ったことがあった。しかし、両力士とも
曲者ではない。思いおこせば、横綱朝青龍が
稀勢の里にけたぐりで勝ったことがある。
奇襲はめったにないが、稀勢の里は油断しな
いことである。
160722十三日目幕内 727
<H28年七月 稀勢の里、日馬富士に敗れる>
 
稀勢の里はここ1年で白鵬に3勝1敗と勝ち
越している。その反面、日馬富士に2勝3敗、
鶴竜に1勝3敗と負け越している。稀勢の里
は、鶴竜は最も取り易い横綱である。しかし、
日馬富士のスピード、集中力にたびたび負け
ている。日馬富士対策が不可欠である。その
ため、稀勢の里のさらなる変身が求められる。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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