大相撲

■名5日目 遠藤非常事態

2014年7月17日

幕内中位に下がった遠藤が1勝4敗と序盤苦戦をして
いる。相手が遠藤を研究しているという見方がある。
なにしろ、遠藤にかかる懸賞が半端でないだけに相手が
目の色を変えてくるのも当然である。かつて同じように
懸賞が多かった力士に高見盛がいた。みな高見盛との対戦
を望んだものである。
140717五日目幕内 708
<○千代大龍対遠藤>
 
もうひとつは遠藤が頭打ち、つまり成長に陰りが見えて
きたというのだ。このままでは大関だって難しいとする
見方が出てきている。ここまで満員御礼を増やし、お姫様
だっこをしたり、パネル写真を登場して相撲人気を支えて
きたが、力士の世界は実力で測られる。

学生出身で唯一横綱になった輪島は蔵前の星といわれたが
そんなに高い評価をされていたわけではない。学生出身で
初の大関になった豊山より低かった。胸は薄く、体重がなく、
相撲が小さくまとまっているというのである。だが、輪島
はそんな専門家の見方を覆してしまった。

横綱になった輪島評を紹介しよう。すり足、あごが上がら
ない、腰を落として攻めるなど基礎ができている。攻撃
から防御、防御から攻撃へと相撲の流れにリズムがある。
投げをうつときの体の開きは天才的。羽黒山の堅実さと
安芸ノ海のうまさをあわせもつ、などなど。

遠藤とて悲観することはない。場所はまだ10日間ある。
栃錦は7連敗8連勝の記録をもつ。今の遠藤に必要なのは
一番一番を戦い抜く姿勢である。
輪
<輪島>

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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