十両朝乃山が幕内と組まれた。対戦相手は時旋風である。朝乃山4
勝2敗、時旋風5勝1敗である。これは幕内の出場力士が奇数によ
って組まれた取組である。勝負は朝乃山の寄り切りの勝利で2連敗
のあと5連勝とした。
豊昇龍が2敗となった今、1敗安青錦に期待してしまうのはいささ
か酷かもしれない。まだ関脇になったばかりである。そうはいって
も大関候補ナンバー1でもある。一人大関琴櫻が危うい成績の中、
どうしても安青錦に期待せざるを得ない状況が生まれている。

7日目安青錦は高安と組まれた。高安には七月場所上手投げに屈し
た。九月場所は寄り切ってリベンジした。1勝1敗の対戦後の一番
は大変な攻防・熱戦となった。目を離せないほど両力士の激しい一
番となった。最後東土俵でもたれ込んだ。決まり手は寄り切りにな
った。
2敗豊昇龍対玉鷲はこれまた強烈な突き押しの応酬となった。両力
士一歩もゆずらず攻め続けた。ときどき見合う光景もあったが見応
え十分だった。最後豊昇龍が組止め、勝負あった。こんな熱闘相撲
が2番みられたのだからお客さんは大満足の日であった。

結びの一番大の里対宇良は相撲にならなかった。大の里が宇良を正
面土俵に追い詰めたが、はたきにいった。最後上手捻りで決めた。
大の里はパワーで圧倒したほうがよかった。それができる力士なの
だから徹底したほうがいい。
