大の里は大関として2場所経過した。大関2場所とも優勝争いに加
われなかった。いわば存在感を示せなかった。成績は9勝6敗、10
勝5敗であった。大の里は入幕してまだ7場所である。大の里のカ
モと苦手を改めて分析してみた。
大の里が3回以上戦って1度も負けていない相手が5人いる。
熱海富士5勝
霧島 5勝
宇良 3勝
正代 3勝
明生 3勝

ただ、今度は負けるかもという精神状態になる恐れはある。相手も
工夫してくる。栃錦は横綱東富士に3度まともにいって負けた。4
度目はまともにくると思わせておいてけたぐりで勝った。
3回以上戦って1敗している相手が以下である。
大栄翔 5勝1敗
翔猿 4勝1敗
若元春 4勝1敗
王鵬 3勝1敗
豪ノ山 3勝1敗
翔猿には去る一月場所初めて負けた。初日のことである。力をつけ
てきた王鵬にも敗れた。対戦は2回だが、下から勝ち上がってきた
金峰山に完敗した。止め役を果せなかった。対戦成績は1不戦勝1
敗である。
対戦成績が接近している力士が次である。
隆の勝 3勝2敗
平戸海 3勝2敗

隆の勝とは勝ったり負けたりを繰り返している。三月場所は負ける
番だが。平戸海が勝ったのは大関前である。大の里初優勝のときに
黒星をつけている。
対戦成績3回以上で負け越している力士が4人いる。
阿炎 2勝3敗
若隆景 1勝2敗
琴櫻 3勝4敗
豊昇龍 2勝5敗
阿炎には3連敗中である。優勝した昨年の九月場所千秋楽に負けて
いる。すでに優勝を決めていたが、有終の美を飾れなかった。若隆
景には連敗スタートとなったが、去る一月場所一矢報いた。

琴櫻と豊昇龍は7場所連続対戦中である。琴櫻戦は●●〇●〇●〇
でここ1年は勝ち負けを繰り返している。豊昇龍戦の2勝のなかに
は不戦勝を含んでいる。下手投げ3回、とったり、首投げに敗れて
いる。豊昇龍の思い切った技に屈している。
三月場所、大の里は優勝争いに加われるか。大の里の焦点はそこに
しかない。