連勝記録といえば、谷風、初代梅ヶ谷、太刀
山、双葉山、大鵬、千代の富士、白鵬の名前
が、あがってくるし、その連勝数はよく知ら
れている。それでは彼ら以外の大横綱はどの
ような連勝記録をもっているのだろうか、
調べてみた。
雷電(為)。横綱ではないが、江戸の超強豪
力士ということで雷電(為)ははずせない。
そもそも雷電(為)は横綱になれなかった
のではなかった。横綱が最初から後世まで
続く制度ではなく、谷風、小野川限りのもの
であった。そういう説があり、土俵の目撃者
はその説を支持している。
<雷電>
雷電は生涯10敗しかしていない。引き分け・
預かり・無勝負を0.5勝0.5敗とすると勝率は
9割2分8厘である。ただし、同じ方屋とは
対戦しなかったという時代背景がある。引き
分け・預かり・無勝負は連敗を止めるモノ
ではないとしても、不出場の場所がけっこう
ある。これは連勝を止めるモノとする。
雷電の連勝記録は寛政9年の春場所から寛政
11年の冬場所までの1無勝負・4部分休場を
はさんで44連勝が最高である。
明治の角聖常陸山はどうか。常陸山は休場が
多く、3場所敗戦なしが最高である。新横綱
の明治38年春場所から3場所、引き分け・
預かり・痛みわけをはさみ22連勝がある。
自らの休場で連勝はストップした。
<常陸山のブロマイド>
栃木山。優勝9回だが、3連覇後に引退しな
ければ4、5回優勝回数が増えていたかも
しれない。大正6年春場所の関脇の8日目
から新横綱の8日目大関朝潮に負けるまで
預かりをはさんで29連勝している。朝潮に
勝っていたら、相手休みをはさんで55連勝
できたことになる。痛恨の1敗であった。
<栃木山のブロマイド>
玉錦は全勝優勝が1回ある。その前後で8連
勝している。通しで27連勝した。連勝は双葉
山から始まり双葉山に負けて終わった。双葉
山による連勝ストップはそのまま玉錦時代
から双葉山時代への変わり目であった。玉錦
は全勝優勝以降優勝ができず、双葉山は5場
所連続全勝優勝している。
<玉錦のブロマイド>
次回は羽黒山以降を取りあげる。
(この項目続く)
健康のため歩いています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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