大相撲

■福岡7日目 新入幕技能賞をねらう石浦の快進撃

2016年11月19日

相撲界には家賃が高い、という言葉がある。
番付の地位にふさわしい実力がともなわない
ことを例えた言葉である。新入幕石浦は先場
所十両5枚目で9勝6敗の成績であった。
本来なら入幕できる成績ではなかった。幕内
からの陥落者が多いため、いささか幸運な
入幕であった。だが、幸運は家賃が高いに
結びつきやすい。まして石浦は十両で勝った
り、負けたりの苦悩の日々であった。

入幕するやファンの石浦に対する注目は高か
った。幕内はパワー相撲全盛である。体重
150キロ以上の巨体があたりまえである。技能
派らしい技能派はいない。その点石浦は小兵
の技能派である。相撲が面白さは技能派と
ともにある。戦後は栃錦、信夫山、鶴ヶ嶺、
栃ノ海、栃東(父)3代目若乃花など土俵を
わかしたのは彼らである。

石浦は初日こそ千代大龍の突き押しからの
はたきに屈したが、予想を覆し、技能相撲、
ときには正攻法で6勝1敗と快進撃を続けて
いる。石浦の特徴はふところに入っての深い
左ざしからの下手投げである。相手のふとこ
ろに入るのが、ことごとく成功している。
成功の原動力はうまさである。

それとスピードで優っている点を生かして
千代鳳戦では、あたっていなし、後ろについ
ての勝利だった。大翔丸戦では、下手捻り、
7日目は切り返し気味の寄りで、好調千代
翔馬を寄せつけなかった。家賃が高いどころ
ではない。予想をはるかに超える相撲内容
である。ただし、石浦は後半疲れからか、
連敗することがあった。十両時代の最高
成績は9勝だった。

しかし、今場所の石浦に、十両時代の成績を
繰り返してほしくない。新入幕の技能賞受賞
をねらうくらいの快進撃を今後も続けていた
だきたい。
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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