七月場所が終了したことで、今年の本場所は4場所終了したことに
なる。夏が終われば今年は残り4カ月とかつて言われた。今は夏が
延びている。8月と9月の服装が同じである。七月場所は琴勝峰が
思いがけず優勝したが、年間最多勝レースへの影響はほとんどない。
また、七月場所は休場者が多かったが、年間最多勝レースにはマイ
ナスになる。
年間最多勝レースはどのように展開しているのか、数字を出してみ
た。それが以下である。単なる数字の比較ではなく、横綱・大関と
の対戦率によってクラス分けした。また、原則幕内在位4場所の力
士を対象とした。ただし幕内在位3場所で好成績の安青錦を加えた。


4場所の最多勝は大の里である。47勝13敗である。次点は38勝28敗
の若隆景・霧島である。2力士は、今年優勝がない。よほどのこと
がない限り逆転はありえない。

ただ、大の里は年間72勝を目指していただきたい。72勝は1場所平
均12勝で横綱の証明になる。残り2場所で25勝5敗以上が求められ
る。七月場所で3連覇を逃した大の里は年間最多勝だけはなし遂げ
そうである。
2回途中休場した豊昇龍は30勝に留まっている。悲劇の横綱になら
ないことを願うばかりである。大関琴櫻は負け越している。琴櫻は
七月場所8勝7敗だった。関脇霧島も8勝7敗だった。それでいて
地位が異なるのを合理的に説明できるだろうか。

AからCクラスで勝ち越している関脇以下は若隆景・霧島・王鵬・
高安である。九月場所で玉鷲・伯桜鵬・安青錦が加わりそうである。
土俵の目撃者制定の年間三賞、中日スポーツの年間新人賞に影響し
そうである。最多勝以外のもうひとつの戦いである。