13日目各段序ノ口、三段目、幕下での優勝が決まった。三段目はか
つての輝鵬、現在の川副である。序二段は優勝決定戦になる。なお
優勝賞金は幕下50万円、三段目30万円、序二段20万円、序ノ口10万
円である。当然ながら各段に一人しかいない。十両は1敗で尊富士
がトップである。十両優勝の賞金は200万円である。
さて幕内の優勝争いはどうなったか。1敗大の里の大関戦が始まっ
た。まず、琴櫻と対戦した。対戦成績は琴櫻の3勝1敗である。1
敗は大の里が優勝した五月場所である。
相撲は立ち合いから右四つに組んだ。大の里、上手がとれない。お
っつけ気味に出ていく大の里。琴櫻、上手投げで攻める。再び正対
し、大の里怒涛の寄り。東土俵もつれて両者飛び出した。
うちわは琴櫻。物言いがついて協議の結果取り直しとなった。館内
がどよめく。しかし、取り直しの一番は大の里の一方的な相撲で終
了した。あっけにとられる相撲であった。
2敗組が次々と負けた。まず高安は大栄翔と対戦した。相撲は突き
合いから大栄翔がまさって一気に正面土俵に押し出した。実力通り
かといえばそういえる。高安は大栄翔に実力でおよばなかった。
2敗霧島は大関豊昇龍とぶつかった。すでに大の里戦は終えている。
豊昇龍はここまで6勝6敗である。勝ち越せるか微妙な情勢である。
もっとも大関が勝ち越しを目指すのでは余りにも情けない。
相撲は、霧島が攻め込んだ。だが、まわしをがっちりつかんだ豊昇
龍が逆襲。最後切り返して霧島を土俵にたたきつけた。大関の意地
というにはあまりにも遅すぎた。
なお、貴景勝が引退した。首のケガが思わしくなく決断した。まだ
28歳だった。
優勝争い残り2日で2差ついた。大の里があと1勝すれば2回目の
優勝達成となる。