大の里がついに休場した。3連敗かつ自分の相撲がまったく取れて
いない。選択は休場であった。横綱5場所目のことだった。横綱・
大関リーグ戦は3番しか実現しないことになった。
大の里はこれまでスピード優勝、スピード横綱昇進で順調以上にこ
こまできた。だが、初めて強烈な試練が襲った。これにどのように
対応し、脱するか。大の里の真価が本当に問われる。大鵬は王者と
いわれたが、休場あけによく優勝したため不死鳥ともいわれた。

横綱を目指す安青錦が美ノ海と対戦した。美ノ海は上位初進出であ
る。ところが安青錦は美ノ海を攻め切れず、逆に美ノ海が攻めると
しのげず土俵際でくずれた。いくら何でも安青錦の横綱はないだろ
う、という声が聞こえてきた。まったく同感である。
琴櫻が珍しく3連勝できた。琴櫻というとどうしても8勝7敗のイ
メージが強い。今場所はひと味違うかなと思えた。今日の対戦相手
は関脇高安だった。強豪であるが、高安の粘りに最後土俵を割って
負けた。

豊昇龍は3連勝だが、ここ2番の相撲内容はよくない。波乱の予感
がしたのは長年の相撲の蓄積か。藤ノ川が突きこしてはたくと豊昇
龍は大きくくずれ両手をついた。藤ノ川は初の上位だけに苦戦する
と思っていたが思い切りがいい。その存在はひときわ大きく輝いた
瞬間だった。
