先場所の千秋楽休場した大の里。痛めた左肩が気になるが、出場に
踏み切った。ただ、稽古のニュースから伝わってくる内容は万全と
はいかないようである。つまりいつもの大の里とはいえない状態で
ある。
昨年、大の里は間違いなく第一人者だった。優勝3回、年間最多勝
も獲得した。その功績に対してスポーツ報知から年間最優秀力士に
選ばれた。これは一月場所初日に表彰される。

その大の里がケガの影響でもうひとつである。一番見たくないのが
負けが込んでの途中休場である。出場を決めた以上千秋楽まで取っ
ていただきたい。
横綱玉の海は虫垂炎を患っていた。玉の海は持ち前の責任感から切
らずに注射で散らしていた。それが夏の巡業、九月の本場所と長期
に渡っていた。昭和46年のことである。
NHK解説者の玉の海梅吉氏は「症状がでているなら最初から休場
したほうがいい。出場して負けが込んで休場ではいかにもみっとも
ない」と玉の海に休場を薦めていた。これに対し横綱玉の海は「先
代、私は不死身なんでしょうかねえ。無様な相撲を取ったら、遠慮
なく批判してください」とポンと腹をたたいたという。九月場所、
出場した玉の海は苦闘のなかから12勝と横綱の責任勝ち星をあげた。

一月場所は大の里の出場決意を見る場所になる。吉と出るか凶と出
るか。そこそこやってくれそうな気がするが。