消滅した二所ノ関部屋の分家に大嶽部屋がある。一代年寄大鵬が興
した部屋で大鵬部屋としてスタートした。巨砲、嗣子鵬、露鵬など
を育てた。定年を迎えるにあたって、娘婿の元貴闘力に部屋をゆず
った。貴闘力は大鵬の弟子ではなく、元大関貴ノ花が育てた力士で
ある。大鵬部屋は大嶽部屋と改称した。

ところが元貴闘力の博打癖が運命を狂わせた。野球賭博事件で琴光
喜とともに金額が多く、暴力団の資金源になっていることから解雇
処分になった。元貴闘力の博打損は5000万円といわれている。大嶽
部屋師匠として打ち込んでいれば安泰であり、息子の指導ができた
はずである。博打はトータルで損をする。元貴闘力はあまりにも大
きなモノを失った。
大嶽部屋は大鵬の弟子元大竜が引き継いだ。最高位は十両4枚目で
ある。もはや元大竜しかいなかった、というのが実情である。大砂
嵐、王鵬らを育てた。定年が迫り、片男波部屋出身の元玉飛鳥が部
屋を継承した。新生大嶽部屋は新たなスタートを切った。
消滅した二所ノ関部屋から独立した部屋に元大ノ海の花籠部屋があ
る。最初芝田山部屋だったが、変更となった。この部屋は横綱若乃
花はじめ若三杉・若秩父・若ノ海など七若を育てた。間をおいて横
綱輪島・大関魁傑・荒勢などを輩出した。花籠部屋は引き継いだの
は輪島だった。彼の代で花籠部屋は終焉を迎えた。借金の担保を年
寄株にしたため相撲界を追放された。

元大ノ海の花籠部屋から独立した部屋が元初代若乃花の二子山部屋
である。大関貴ノ花(実弟)、二人の横綱2代目若乃花・隆の里を
育てた。部屋は一代で実弟の元貴ノ花の藤島部屋に弟子を託して閉
鎖した。藤島部屋は二子山部屋と改称した。この部屋は息子貴乃花
が継いだが、協会を離職して消滅した。弟子は元隆三杉の千賀ノ浦
に託された。