12日目は朝から激しい雨が降っていた。出か
けるのを躊躇するような雨だが、万難を排し
て国技館へ出かけた。これまでも大雪、台風
はもちろん、鉄道沿線の民家の火事まであっ
たが、すべて出かけた。
<豪栄道対鶴竜1>
この日から豪栄道の横綱戦が始まった。まず、
鶴竜戦。鶴竜は手順よく運んだら必勝パター
ンだが、豪栄道は嫌って突き押しの探りあい
になった。その中から鶴竜のはたきにつけい
って豪栄道の勝利となった。豪栄道は12連勝
で後続に2差をつけたまま、優勝争いのトッ
プを走る。
<豪栄道対鶴竜2>
豪栄道の優勝がかなり濃厚な状況である。さ
らにもう一歩進んで、豪栄道は15戦全勝優勝
ができるか。カギを握るのは13日目に対戦す
る日馬富士である。これに勝てばかなり濃厚
になる。日馬富士はそうはいくかいと立ちふ
さがる。
<豪栄道対鶴竜3>
大鵬は世代が違う新勢力の横綱北の富士、玉
の海の全勝優勝に立ちふさがってきた。そん
なに簡単に全勝優勝はさせない、という大鵬
の意地だった。結局北の富士、玉の海が全勝
優勝を達成したのは大鵬の引退後であった。
日馬富士に大鵬の役割ができるか。13日目の
注目はこの1点につきる。
<豪栄道対鶴竜4>
仮に豪栄道が優勝するとなると、来場所の横
綱問題はどうなるか。今場所の豪栄道の相撲
はそつのない相撲を取っているが、横綱とな
ると簡単ではない。現に琴奨菊の初優勝後は
8勝に終わっている。しかし、かつての琴桜
のように突然変異的に2場所連続優勝して横
綱に昇進した例がある。それだけに、豪栄道
に可能性がないとはいえない。すでに今場所
の相撲ぶりが今までの豪栄道ではない。
残り3日間、そして来場所豪栄道は答を出す。
祝日のため帰宅の電車が混まないのがいい。
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