大相撲

■初 6日目混戦・波乱の中の苦戦者達

2020年1月17日

1勝4敗とカド番の豪栄道が玉鷲相手に前に
出て下から押し上げて勝った。連日苦戦、
こわごわ取っている相撲がある中で、今場所
最もいい相撲だった。これがきっかけになる
か。とにかく1日1番なのだから、白星を
地道に積み重ねていくしかない。

明日7日目は全勝の正代である。正代は全勝
といっても役力士とは高安しか対戦していな
い。豪栄道が勝てば弾みがつくが、敗れると
深みにはまりそうである。豪栄道はこのあと
貴景勝、朝乃山、高安、阿炎戦を残している。
場合によっては下位の好成績者との対戦も
あり得る。一戦必勝、勝ちにいくしか道は
ない。

大関復帰を目指す高安は2勝4敗と、10勝は
かなりハードルが高い。ここのところ2019年
五月場所で栃ノ心、九月場所で貴景勝が10勝
以上して復帰した。だから高安にもそのムー
ドがなきにしもあらずであった。

大関を降格した場所で10勝以上の成績をあげ
た場合復帰できる規定は昭和44年七月場所
からスタートした規定である。昭和33年から
昭和44年五月場所までは、大関は3場所連続
負け越しで降格していた。これでは甘すぎる
と昭和44年七月場所から2場所連続負け越し
で降格という規定に戻された。そのとき付帯
条件として、降格した場所で10勝以上の成績
の場合大関に復帰できる規定ができたわけで
ある。

復帰できた大関はどれくらいいるのか。それ
が下である。○が復帰、●が失敗である。
前の山●
大受●
魁傑(1回目)●
三重ノ海○
魁傑(2回目)●
琴風●
霧島●
小錦●
貴ノ浪(1回目)○
貴ノ浪(2回目)●
武双山○
出島●
雅山●
栃東(1回目)○
栃東(2回目)○
千代大海●
把瑠都●
琴欧洲●
琴奨菊●
照ノ富士●
栃ノ心(1回目)○
貴景勝○
栃ノ心(2回目)●
7復帰、16失敗。これをみる限り失敗のほう
が、はるかに多いのである。高安の大関復帰
は遠い道のりというほかない。一番よくない
のは、あきらめ相撲である。あきらめたら
そこで勝負は終わってしまう。今の高安でも
存在感を示すことはできる。それは優勝争い
の力士を引きずりおろすことである。高安の
あたり、前に出る圧力相撲を、気持ちを新た
にみせていただきたい。

混戦・波乱の中の苦戦者達にもう一つの見所
として、スポットをあててみた。

【大相撲写真館】
190321十二日目幕内 1180
<2019年3月豪栄道12勝 
豪栄道(はたき込み)貴景勝>
181124十四日目幕内 1228
<2018年11月高安12勝 高安(引き落とし)貴景勝>

自転車が3台になりました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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